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「幻想即興曲」と「土神と狐」

先週今週と、卒園式・卒業式を迎える方が多く、本当に皆様おめでとうございます!

 

ピアノの先生という仕事は、生徒さんと週に一度、30分ないし1時間お会いする程度。

子どもたちの成長を、まるで早送りで見させていただいているような感覚。

 

それでも体も心も大きくなった姿を身近で見届けさせていただけること、とても嬉しく思っています。

 

さてそんな話から、卒業式を数日後に控えた小6の女の子のレッスンでの話を…

今「幻想即興曲」を弾いているのですが、(どんな曲か知りたい方は動画ご覧ください♬)

 

譜読みも進み、テクニックの話もしつつ、

どういう風に曲調が変わってる?ここはどんなふうに感じる?と問いかけながらのレッスンだったからか、

 

レッスンが終わり帰りの支度をしているときに、その子がふと、

 

「この曲…宮沢賢治の『土神と狐』に似てるなって思います。」

 

とお話ししてくれたんです。

 

恥ずかしながら私はその話を知らなかったのであらすじを教えてもらったのですが、

 

私も知らない!という方はこちらをどうぞ

 

確かに土神の心情が、「幻想即興曲」の急-緩-急の流れにピッタリだとも思いましたし、

 

何よりそのあらすじをとても簡潔にわかりやすく伝えてくれる様や、

曲から何かを感じ取り物語と結び付けられるその感性に、私もとても触発されました!

 

音楽を奏でる力って、楽器をいかに達者に操るかということだけではやはり足りなくて、

たとえば文学から今まで自分では気が付かなかった感情を知ったり、自然を肌で感じたりと

いかにほかの部分から感性を磨くかが大事だなぁと改めて思った出来事でした。

 

そんな話をしてくれたその子、youtubeでボカロやアニメの曲を、耳コピだったか自分で楽譜ダウンロードしてか

時々聴かせてくれたりもします♪

米津玄師がいかに素晴らしいかも教えてくれます(^^♪

 

心躍る好きなものがあるっていいですね。

自分の心を豊かにさせてくれる大切なもの。

いつもいろんなジャンルの音楽の話ができて、楽しい時間を過ごしています。