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電子ピアノのいいところと困ること

今日は「私の思う」電子ピアノのいいところと困ることを、つづってみたいと思います。

あくまで私見ですので、ご参考までに…♬

 

電子ピアノといえば、

・安価で手に入りやすい

・マンションなどの集合住宅地でも楽器の重量や音量の問題をクリアしやすい

・時間を気にせず練習できる(かも)←結構、打鍵音やペダルを踏む音がするらしいので環境を要確認

 

などのいいところがあると思うのですが、

 

何より私が電子ピアノで練習している生徒さんの様子を見ていて、これはとっても良いなと思った第1位は…

 

【クラシックのデモ演奏が簡単に聴ける!!】

 

これです!!

 

簡単なボタン操作でクラシックの有名曲がプロの演奏で聞ける、しかもその楽譜がオマケでついてくるのです。

オマケといっても、デモ演奏曲が原曲のまま全曲掲載されています。

(メーカーや機種によって違いはあるかと思います)

 

ある生徒さんが幼少期にこのデモ演奏に憧れ、オマケの楽譜の目次の欄に

「○○がいつか弾きたい曲ランキング」というのを書き込んでいて、

大きくなった今、その夢をちゃんと叶えているのを目の当たりにして、気が付いたのです!

 

 

このデモ演奏が彼女の弾きたい気持ちを引き出してくれていたということに!

 

 

ちなみに当時の弾きたい曲第1位はメンデルスゾーンの紡ぎ歌だったようです。

ちなみに今の第1位はショパンの「黒鍵のエチュード」だそうです。

そして、今5歳の女の子、この機能に気が付き毎度ヘッドフォンで気が付けば聞いているらしく、

 

今一番の憧れの曲がモーツァルトの有名なソナタ♪

あまりに好きすぎて、そのオマケの楽譜を見ながら最初の2小節だけ一生懸命練習したようで聞かせてくれました。

全部弾きたいから教えてほしいとお願いされましたが(^▽^;)

もう少し指が育ったら弾けるから待っててね、必ず弾けるようになるからね…と約束しました。

でも自分で右手の音だけでも、少しずつ弾いてるみたいです。

好きの気持ちに勝るものはないですね。

レッスンでは基礎をきちんと練習できているので、見守っています。

 

 

こんな風にみんなの憧れの気持ちを育ててくれるデモンストレーション機能、とっても良いなと思います!

 

 

ちなみに音色も変えられる機能がある機種ですと、バッハの曲をチェンバロの音で弾いたり、

録音機能があれば、左手を録音して右を弾く練習したり(インベンションなどの多声部弾くのにもってこいだそうです)

みなさん、電子ピアノの良さを存分に生かして練習しているようです♪

 

困ることと言えば、

鍵盤の構造がまるっきり本物と違うので、おうちでは難なく弾けたのにレッスン室で弾くと思うように弾けなくなる

強弱はつけられても微妙な音色の違いを出せないので、表現力が乏しくなる

 

などがあります。

 

そして、最近これは本当に困ったな…と思うのは、

 

【ペダルのテクニックが全く磨かれない】!!!

 

指のテクニックはかろうじてどうにかなっても、こればっかりはどれだけレッスンで細かく伝えようとも限界があるな…と思うこの頃です。

ペダルもただ踏めばいいわけではないのですよ~(^▽^;)

 

そうはいっても、どうしてもご自宅に本物のピアノを置くことができない方もいらっしゃいます。

レッスン室でできる限りテクニックをお伝えしますので、週に一度でも本物を感じてくれたらと、

そして時にはレンタルスタジオなど借りて練習してみるのもいいですね♪

 

そういえば、教室の近くの市民センターでは、なんと市民在住の人は1時間100円でピアノがある部屋が借りられます。

私もピアノを修理に出したときには、日々の練習をここでお世話になりました。

 

そんな手も使いながら、電子ピアノと本物のピアノとのバランスを取りながら楽しく練習してほしいなと思います(^^♪