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レガートで弾くには

昨日は寒く冷たい雨が容赦なく降って、教室に来る生徒さんたちもみんな雨合羽に長靴といった装いでやってきました。

今日は晴れて気持ちのいい暑さですが、寒暖の差で体調崩されぬよう、みなさんご自愛下さいね。

 

さて、導入の生徒さんにはレガート(音を繋げてなめらか)に弾くことをレッスンすることが多いのですが、

 

①今弾いている鍵盤を押さえたまま、隣の鍵盤を弾く(物理的な動きを確認して弾く)

 

②生徒さんの手の上に先生の手を重ねて、上からレガートで弾いてみせる(模倣で弾けるようにする)

 

③歌詞をつけて、歌いながら弾いてもらう(言葉の繋がりと連動させる)

 

④レガートで弾いている演奏とそうでない演奏を弾いて、比べてもらう(客観的に聴いて、耳で確認する)

 

など様々な方法があるのですが、生徒さんのタイプによっては、この方法ではなかなか伝わらないこともあります。

 

そこで最近効果的だったのは…コレ↓

音がもし目に見えるならどんなふうになっているのか、書いてみました。

実は、ありとあらゆる言い方で試したものの生徒さんがピンと来ない様子だったので、

その場で思いついてやってみたのですが、これを書いて見せた途端、突然できるように…!!

 

正しく言うと、この縦の線と、弧を描いた線を私が指でなぞりながらその曲のメロディーを歌うと理解できたようです。

 

ちなみに、私が楽譜に書いてある音符をレガートの時は指でなぞったり、スタッカートの時はトントンと打ったりしているのを生徒さんが見ながら弾くというのも、効果があります。

 

ちょっとわかりにくい表現かもしれないですが、音には常にエネルギーの方向を示す矢印があると私は思っています。

上に登りたい!という強いエネルギーであったり、下に降りようとする慎重さだったり、

はたまた下に一回しゃがんでから、上に思いっきりジャンプするような大胆さだったり。

 

言葉で伝えるにはなかなか難しいので、何を言ってるのか気になった方はぜひレッスンへお越しくださいね(;´▽`A``

 

何が生徒さんにヒットするかは常に様子を見て模索しながらですが、こうやって『伝わった!!』という私の喜びと、

生徒さんの『できた!!』というキラキラした笑顔は、何回味わっても嬉しいものですね(^^♪

また新しいアイデアが生まれた時には試してみたいと思います。